今日は、今年2月に1期工事が終わった鎌倉のエクステリアのお話です。
1期工事って?と思われる方もいるかもしれませんね。
リフォームもエクステリアも1度の工事で全て完成させなくてもよいのでは
ないかと考えております。
ご自分の「イメージ」や「こだわり」があるのに時間や予算の関係で妥協し違う
モノになって行くよりも時間を掛けて少しづつ共に作り上げていくのも一つの
方法だと思います。
今回のお客様は以前、リフォームをさせていただいたご家族で念願の
鎌倉に良い物件が出たので土地を購入し新築を建てられました。
弊社は室内の輸入の建具とエクステリアを担当させていただきました。
お客様の「こだわり」や「イメージ」が解っていたのでスムーズに打ち合わ
せも進みお客様ご希望のプランとエクステリアの1期工事が完成しました。
1期工事では、フェンスと倉庫から勝手口までのアプローチがメインになります。
では、観光案内からぞうぞ。
凜とした空気の中に切れ長の目をした男前の大仏様が座っておられます。
現場のお昼休み、食事の後に大仏様を見学に来ました。
現場からほんの数分の所、朝は大仏様の横顔を拝みながら自転車で現場に
向かっています。このあたりは観光地ということもあり駐車場がめっちゃ高い
1時間800円です。8時間とめたら毎日6400円かかることになります。
経費削減の為またお客様の負担も減らすため、折り畳み自転車を購入し少し
離れた良心的な価格の駐車場から自転車で現場に通いました。
木々の間から大仏様の横顔が見えたときはちょっと感動ものでした。
さて、エクステリア全体のイメージプランを作りました。
当初はハードウッドの横板張りのフェンスにテラコッタ又はテラコッタ調
のタイルのプランでした。玄関部分のメインのアプローチになる階段も
既存のモノにタイルを貼る計画でしたが踏み面と蹴上のバランスが悪い
ので上がりにくい階段になってしまう気が・・・。
そこで業者さんからの良きアドバイスでプランその2になりました。
思い切って既存の階段を解体しアールの階段を新規で作ることにしました。
階段の角が気になっていた車庫入れもこれで解消されます。
テラコッタもアンテークレンガに変更し階段の両サイドには植栽を施します。
階段のたもとでアンテークレンガの雰囲気を楽しみ1段上がるごとにシンボル
ツリーに近づきます。樹木に手をふれたとき「ふっ」と顔を上げると素敵な輸入
の玄関扉が出向いてくれます。
玄関側(北側)のフェンスはアイアンでトップにハードウッド(イペ)を取り付け
ました。南側のフェンスはハードウッドの横板張りをやめて、ハードウッド(イペ)
とワイヤーメッシュのダブルで制作しました。
ワイヤーメッシュとは土間のコンクリートを打つ時に入れる鉄筋で網の目状に
加工されている溶接金網です。これを2枚重ねて支柱の間に取付ます。
無塗装なので時間が経つとチョコレート色の錆がでます。これがまた、早い
段階で経年変化のよさを楽しめます。
ハードウッド+Wワイヤーメッシュのフェンスの施工状況です。
ハードウッド+Wワイヤーメッシュのフェンスの施工状況です。
ハードウッド+Wワイヤーメッシュのフェンスの完成です。
2期工事では、コーナー部分に植栽とシンボルツリーで視線を庭内に誘導し、
さらにフェンスにはツタをはわしプライバシーの確保を行います。
もちろん、アンテークレンガを敷き詰めお庭を完成させていきます。
こちらは西側、駐車場の後方になります。
このフェンスはコストコの6角形ガゼボのフェンスの再利用です。
ガゼボとはお庭の休憩所や見晴台として使われる柱と屋根だけの小屋です。
解りやすいのは、『紅の豚』のジーナの庭に白いガゼボがあります。
住所はわかりませんがジブリなら知っているかもしれません(笑)。
奥の土の色が変わっている部分は家庭菜園用のスペースです。
おいしい野菜やハーブをたくさん育ててください。
北側のアイアン+ハードウッドのフェンスです。
この様にトップにハードウッドを掘り込んでおさめます。
コーナー部分も丁寧に施工します。
北側は飛び石と植栽、カラー砂利等で検討中です。
アイアンの下部から垂れ下がる感じで植栽と色のあるお花を考えています。
手すりの全様です。
手すりを固定している擁壁部分も家の外壁と同じように塗り壁で仕上げる計画です。
家の外にある倉庫から勝手口までのアプローチの部分です。
実は、ご家族にはこの部分はとても重要なのです。
家族でサーフィンに行った後、シャワーでボードと体の砂と海水を落としボードと
ウェットスーツを倉庫に方付け、勝手口から家に入りそのままお風呂に直行でき
るのです。
ご家族のライフスタイルには欠かせない動線になっています。
アンティークレンガの間にハーブなどを植えていきます。
踏み石の角に植栽を植えることで、感覚的に角を認識するようにします。
う~ん。いい感じ。
暖かい日は、テーブルとイスを持ち出し本を読みながらお茶をする
スペースとしても利用できます。
そして、シャワーブースです。
外壁に直接、シャワーフックを付けるのではなく側板を1枚取付けてそこに
シャワーフックとウエットスーツが掛けられるアンティークフックを取り付け
ました。
フックはお客様がアンティークショップで購入されていた物を使用させて
いただきました。
側板もバランスとお客様の好みを考え、レッドシダーをアンティーク加工?
して取付ました。
板のイメージとしては寒い海岸で流木を集めドラム缶で焚き木をしている。
その中の板を1枚拾ってきて取り付けた感じで加工しました。
なんでもストーリーが大切です。
ストーリーを考えるとイメージがふくらんでくるのです。
ウエットスーツをちょっとお借りして、完成です。
ブロカントが似合う空間(エクステリア)です。
最近お気に入りの言葉です。
最後に業者さんが作ってくれた小スペースの階段です。
2期工事までご利用ください。
ありがとうございました、また楽しい仕事をさせていただきました。
新築になっても声をかけていただいたこと感謝します。
2期工事も楽しみにしております。
プランのアドバイスから施工まで協力してくれたmoheyの山田君と
参加してくれた職人さん達に感謝です。
最後にお客様からいただいた『メッセージ』です
また、おじゃまします。
ビス付けにいきますね。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。
次回もお楽しみに。。
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