お部屋のイメージを作るのにドア(建具)のデザインや質感、色などは重要な役割を
果たします。
私はお客様のイメージに合わせ輸入のドアを使用したり、既存のドア枠に合わせて
オーダーでドアを作ります。
輸入の既製品のドアを使用する場合、サイズが決まっているので日本のドアサイズに
合うことはほとんどありません。
現状のドア枠とまわりの壁を壊し下地を入れドア枠を取り付けます。
希望によりケーシング等をドア枠まわりに取り付けます。
これは大工さんが行います。
そして、ドア枠やドアに丁番(ヒンジ)の彫り込みとドアノブの穴加工を行い
カンナ等で微調整をしてドア枠にドアを吊しドアノブを取り付けます。
これは建具屋さんが行います。
その後、塗装屋さんがドアとドア枠を塗装します。
輸入のドアを取り付けるだけで3業種が入り施工します。
最近ではノックダウンといって輸入ドアも工場で加工してきて現場に搬入されるので
建具屋さんの工程を省ける様になりました。(建具屋さんには申し訳ないデス・・)
工場の加工賃は掛かりますがトータルするとコストを抑えることができます。
ただ、選べる丁番(ヒンジ)やドアノブが限られてしまうのがちょっと残念です。
また、現在のドア枠が木製の場合などは枠に合わせドアをオーダーで作ってしまう方法
もあります。壁などを壊さなくてすむのでその分予算を抑えられる場合がありますが
既製品より割高なので一概には言えません。ただ、自分だけのオリジナルのドアになります。
たとえば下の写真は、アンティークのステンドグラスをドアに埋め込み既存のドア枠
に合わせオーダーで作ったモノです。アンティークのステンドグラスのイメージを壊
さないように2パネルの下段にはピーリングをいれて古さを出すようにデザインしました。
レバーハンドルはアイアンを使用し枠のまわりにはケーシングも施しました。
ちなみに壁は珪藻土です。
塗装のドアと珪藻土や漆喰などの塗り壁は調和がとれてよく合います。
こちらのドアは賃貸マンションの既存の枠に合わせ作ったドアです。
左はトイレ、中央は洗面所、右は収納の観音開き(両開き)のドアです。
2パネルの輸入ドア風でデザインしました。ドアノブは輸入品を使用し観音開きは
アイアンの取っ手を使いました。現在のトイレには輸入の表示錠が付いています。
取引している輸入建材のメーカーさんから塗装済みのドアが販売されたのでご紹介します。
上段はアンテーク塗装の施されたドアになります。
下段はシェイカースタイルのドアになります。
お部屋のイメージを作るのにドアのデザイン、質感、色など重要なのがお解り
いただけたでしょうか。
もちろん、お客様のご要望があれば新建材(日本のメーカーのドア)の建具も使用します。
コストを抑えられ塗装が剥げることもありません。
全てはお客様がそこでどんな生活をしたいのかが一番大切なのですから。
っと!終わりもよろしい?様で今日はこれで終わりです。
★先日、新築のお客様から輸入のドアを納めてほしいと依頼がありそこの工務店さんにドアと
ドアノブ等を納めさせていただきました。完成が楽しみです。
最後までお付き合いくださいまして感謝しております。
次回もお楽しみに。。