今回は、オーダードアのアンティーク加工です。
汚し、ひび割れなどエイジング塗装を行いました。
元もと付いていたドアです。
まだ、きれいですけど「どうしても変えたい」との事でした。
気持ちはよくわかります。
とくに塩ビシート感がイヤですよね。
製品を加工場で製作して現場搬入して
建具屋さんが現場のドア枠に
ピッタリ合うように微調整をおこないます。
建具屋さんもおじいちゃん(年配の方々)ばっかりで
この貴重な技術が日本から失われようとしています。
なんとかせねばと私も手道具を集め
見よう見まねでやりますが「10年は掛かる」との事。
既製品が増えて、それはもう簡単に取り付ける事が
できる時代です。
大量生産で安く、簡単に取付できる。今の住宅事情
には欠かすことのできない塩ビシートのドアですが
失う物も大きい。
いずれ後悔する日がくるでしょう。
ちなみに当の本人は
「時代おくれだよ、跡継ぎはいらん」と言ってます。
建具屋さんの話はさておき
吊り込みの完成です。
これに塗装していきます。
在宅の工事で壁紙等の交換もないので
ドア枠は元のまま使用する事で決まりました。
ただ、塩ビシートの枠に塗装するので
剥がれる可能性がある事はご了承です。
もちろんそれなりの塗料や手順では作業します。
今回は、アンティーク風なのでエイジング塗装を行うので
削った時に下から色が出るように違う色を下塗りします。
幾度か塗り重ねているドアの様にしたいので削った時に
素地があまり出ないようにお客様のご希望の色を下にいれます。
「人は若くありたいモノですが
ドアやインテリアなどは古く、あじわい深いものにしたい」
人それぞれですが・・・。
削ったり、ひび割れさしたり、とんがったモノで引っ掻いたり
いろいろして古い感じに仕上げます。
希望の客様には参加してもらい、気が済むまでいっしょに削ります。
クラック感がたまらないでしょ。
見えないかな?
これで完成です。
廊下の別の部屋の濃い茶のドアとのギャップがいいですね。
ドアを開けるとここだけ別世界な感じ。
お部屋から
クリスタルのドアノブとアメリカ製のサッシ用の鍵を代用して
取付させていただきました。
お客様(お嬢様)はとても喜んでいただきました「イメージ通り」と
お母様はびっくりでした「まだ、途中かと思った」って
これでもほどよい加減が結構難しいんですよ。
楽しんで作業していますけど。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。
忙しさにかまけてブログの更新していませんでしたが
忙しい時こそ「やらねばイカン」そうなので頑張ります。
建具屋さんにも仕事いっぱいお願いしなくては
「来年でやめる」と今年も言われそうなので
ドア交換の際はご連絡お願い致します。
ちなみにエリアは「川崎、横浜」です。
その他の地域の方もご相談に応じます。
では、また。