板のアンティーク加工 Vol.3
板のアンテーク加工Vol.3のご紹介です。
Vol.3では加工する板の質感を変えて仕上げようと思います。
波風に叩かれ、雨に濡れ太陽光に照らされた「流木のようなイメージ」です。
こちらの事例は
「ナチュラルアンティークのリフォーム:杉材のアンティーク加工」でご紹介しております。
グラインダーで削る
まずはいつものように板の木目を強調させるため柔らかい夏目の部分を削り
堅い冬目を浮き立たせます。
金ブラシ等を使い手で削っても良いのですが長い時間を有するので
グラインダーにワイヤブラシ(ベベルワイヤーブラシ)を付けて削ります。
ディスクグラインダーにベベルワイヤブラシを装着して木の目に沿って削っていきます。
なるだけ円を描をかないように木目に沿って縦にして削ります。
使用工具の内容はVol.2をご覧下さい。
板のアンティーク加工 Vol.2
※保護具、保護めがね、マスク等は必ず装着して作業して下さい。
出来るだけ金ブラシを縦にして木目1列1列削ります。
木の粉の量が半端ないので室内で行う際はご注意下さい。
2mの板1枚分でこの量です。
削っている時も舞っている粉がものすごいです。
エッジを作る。
簡単にいえば角を削ります。
Vol.2のように紙やすりや機械式のサンダーで削っても良いのですが
ランダム(少しデコボコ)に角を落としたいのでカッターナイフで削ります。
最後はいつものようにサンダーや紙やすりで一目一目削ります。
木目出しの完成です。
塗装作業
今回の塗料は水性ウッドジェルステインを使ってみます。
オイルステインのように木目が出せてペンキのように塗れるので
重ね塗りや調色ができるので自由な配色が可能です。
また、厚塗りができポタっという感じを出す事もできます。
※「調色が出来る」は僕の勝手な見解です
メーカーサイト「アサヒペン」より
水性WOODジェルステイン
下塗りとしてライトオークを全体に塗り伸ばします。
直接塗料を材料に落としウエス(布)等で伸ばして塗って行きます。
ムラになっても大丈夫です。
ペーパーパレットにホワイト、ライトオーク、ブラックを出す。
全てを一度に混ぜず少しづつ調色し筆に色を作って塗っていきます。
この方が色が単調にならず良い雰囲気になります。
黒はほんのちょっとしか使いません。
黒は混ぜすぎにご注意下さい。
全体のバランスを見ながら都度色を作り塗っていきます。
少し物足りないと感じたらビンテージワックスを部分的に
擦り込んで行きます。
メーカーのサイトです。
ニッペ ビンテージワックス
ちょっと濃いめのウォルナットを使用しました。
直接ウエスの取り板に擦り込んで行きます。
アンティーク塗装の完成です。
これでも良いのですがもう少し白っぽく仕上げたい。
ホワイトの量を多くしてさらに上塗りします。
今度こそ完成~ホワイトグレー系
表面の塗料(木目の表面)を削り
こすれた感じにします。
完成です。
下の色がほどよく出て良い感じに仕上りました。
施工事例
こちらではトイレの棚として設置しました。
アイアンも弊社オリジナルの手作りです。
こちらの事例は
「ナチュラルアンティークのリフォーム:杉材のアンティーク加工」でご紹介しております。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。