板のアンティーク加工 Vol.2
板のアンテーク加工Vol.2のご紹介です。
Vol.2では加工する板のシチュエーションを考えながら行っていきます。
「どんな場所で使われていたのか?」「どのような使われ方をしてきたのか?」
という感じで材料に時間の流れを作ります。
こちらの事例は
「ナチュラルアンティークのリフォーム:杉材のアンティーク加工」でご紹介しております。
グラインダーで削る
まずは板の木目を強調させるため柔らかい夏目の部分を削り
堅い冬目を浮き立たせます。
金ブラシ等を使い手で削っても良いのですが長い時間を有するので
グラインダーにワイヤブラシ(ベベルワイヤーブラシ)を付けて削ります。
ディスクグラインダーにベベルワイヤブラシを装着して木の目に沿って削っていきます。
なるだけ円を描をかないように木目に沿って縦にして削ります。
グラインダー
これにワイヤブラシ(ベベルワイヤーブラシ)を装着して削ります。
ベベルワイヤーブラシは通常のワイヤーブラシよりブラシが広がっているので
木目に沿って縦に削ることができます。
丸く削ると後が残るのでこちらの方がお勧めです。
ブラシの破片が飛んでくるので手袋(皮手)とゴーグルは必須です。
軍手は巻き込まれるので絶対NGです。
叩く、削る
グラインダーを掛けて木目が浮き出たらハンマーで直接たたきます。
ドーンと雑に物を何度も繰り返し置いた時にできるキズのイメージです。
ほどよい風合いが出ます。
釘やビスの痕を残す。
釘やビスを板の上にならべハンマーで叩きます。
釘やビスがあるのに上から物をのせたり、床板ならば
靴で踏みつけて歩いた感じです。
ノミで削る。
ノミでなくても良いのですが「何かがこすれたような痕」を
付けるため1~2ヶ所削ります。
ブラシでけずる。
変化は少ないですが部分的にガーっと削る。
ルールはありません。色々な物で叩いたり、削ったりして見て下さい。
先のとがった物でつっついても良いです。
サンダー、紙やすりを掛ける
サンダーを掛ける。
機械で全体的にサンダー掛けを行います。
表面をすべすべにするのが目的ですが掛けすぎると強調された木目が
目立たなくなるのでご注意下さい。
角もサンダーを掛けて不均等に角を落とします。
木目の隙間には手で紙やすりを掛けます。
木目一つ一つに紙やすりが入る様に折りたたんで削ります。
紙やすりの番手(粗さ)はあらい物(数字が小さい)から細かい(数字が大きい)
順に削っていきます。
たとえば
120番(#120)→240番(#240)→400番(#400)の順です。
塗装する
ステイン塗装をして完成になります。
よく使うのはワトコオイルです。
カラーはミディアムウォルナット(W-12)を選びました。
塗装方法はメーカーサイトをご覧下さい。
「使用上の注意」など必ずお読み下さい→はじめての方へ
完成
ブラケットで壁に固定して完成です。
こちらの事例は
「ナチュラルアンティークのリフォーム:杉材のアンティーク加工」でご紹介しております。
最後までお付き合いいただきましてありがとうございます。