リフォームの現場調査が“有料”の理由
― なぜ無料じゃダメなの?プロが教える「現場調査の価値」 ―
「見積りは無料です」
そう聞くと、安心できるようで、ちょっと得した気分になりますよね。
でも当社では、現場調査(現地確認)を“有料”でお願いしています。
〔一律¥6,600-(税込)契約後工事代金に充当(相殺)〕
※初回のみ:詳しくはこちら→会社概要
「え、どうして? 他社は無料なのに……」
そう思われるのは自然なことです。
この記事では、
“なぜ無料ではダメなのか”
“有料調査にはどんな価値があるのか”
を、現場のプロとしてわかりやすくお伝えします。
読み終えるころには、
「有料のほうがむしろ安心だ」
と感じていただけるはずです。
リフォームの「現場調査」とは何をするのか?
まず、「現場調査=寸法を測るだけ」と思われがちですが、実際にはもっと多くの工程があります。
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建物の構造チェック(木造 / 鉄骨 / RC)
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壁・床・天井の下地確認
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水道・電気・ガスなどの配管・配線ルートの確認
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劣化状況や補修の必要性チェック
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近隣への影響や搬入経路の確認
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希望の設備が物理的に設置可能かの判断
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将来的なトラブル予測(結露・漏水・負荷など)
そして忘れてはいけないのが、お客様の暮らし方や困りごとのヒアリングです。
私はこれまで多くのリフォーム工事を行ってきましたが、
「現場を読む力」と「丁寧なヒアリング(お話を伺うプロセス)」が、
リフォームの成否を決めると言っても過言ではありません。
無料だと起きやすい3つの問題
無料調査が悪いわけではありません。
ただ、無料であるがゆえに起こりやすいリスクが、実はあります。
① 調査の精度が下がりやすい
無料の場合、
「そこまで時間をかけられない」
「多くの案件をこなさないと採算が合わない」
という構造になり、どうしても“浅い調査”になりがちです。
結果として、工事中に
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追加費用が発生
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工期が延びる
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プラン変更が必要になる
などが起きやすくなります。
② 現場を見ずに“とりあえずの見積り”になりがち
無料見積もりの場合、
「現場を詳細に見ず、とりあえずの概算で提出」
というケースが多いです。
一見早くて親切ですが、
後から金額が大きく変わる可能性があり、結果的にお客様の不安につながります。
③ お客様が“正しい比較”ができない
無料見積もり同士を比べると、
「金額の安い方」だけが目立ちます。
でも、
“どれだけ正確に現場を見ているか”が実はもっと大切。
そこを軽視すると、最終的な満足度に大きな差が生まれます。
なぜ有料調査が安心なのか?
お金をいただく以上、私たちには「責任ある調査」を行います。
① 丁寧なヒアリングで「本当の課題」を明確にする
最初にしっかりお話をうかがいます。
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どこが使いにくいのか
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どんな暮らしをしたいのか
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将来どんな変化がありそうか
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見えない不安や違和感
ここを聞き取ることで、
設備選び・動線・収納計画までブレないプランを作れます。
② 現場を“深く”見ることで精度が上がる
1〜2時間かけ、次のポイントを細かく確認します。
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壁の裏にどれくらい空間があるか
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床下地がしっかりしているか(沈み・たわみのチェック)
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配管がどのルートを通っているか(勾配・取り回し)
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高さ・動線・収納との相性
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将来的なメンテナンス性
現場の条件を細部まで把握することで、
“後から追加費用が出ないような”正確なプランができます。
③ 調査を行った段階で、ほぼ完成形が見えている
有料調査では、
「この家の場合は、こういうリスクがある」
「この設備はやめたほうが良い」
「この動線なら使いやすい」
といった提案ができるのは、
時間をかけて現場と向き合うからこそなんです。
「調査にお金を払う」ということは、“安心を買う”ということ
リフォームで一番多い後悔は、
「思っていたのと違った」
というものです。
でもその多くは、
現場調査やヒアリングが不十分だったことが原因。
だからこそ、初期段階でしっかりと現場を読み、
問題点と可能性を洗い出すことが大切なんです。
そしてこれは、
工事よりも難しい“専門職の技術”でもあります。
「有料」という形は、
その技術に対する正当な対価であり、
お客様の暮らしを守るための仕組みなんです。
まとめ|無料よりも“誠実さ”を大切にしています
リフォームには“正解”がありません。
でも、間違いを避ける方法はあります。
そのひとつが、
「曖昧なまま進めないこと」。
そして
「最初の現場調査をしっかり行うこと」。
私たちは、お客様に“後悔してほしくない”という想いから
有料調査という形を選んでいます。
毎日の小さな“ラク”が、暮らしを大きく変える。
その最初の一歩を、丁寧にサポートしていきます。


