冬至の柚子湯と、静かな区切り

冬至で、
柚子湯って聞くと、
身体の奥がほどけますね。

 
今朝、
台所の片隅に
柚子がひとつ置いてありました。

 
香りが立つだけで、
今はちゃんと冬だなと思う。

 
昔は冬至が新年だった、
そんな話も思い出しました。

 
一年のいちばん短い日を、
区切りにしてたんですよね。

 
なんだか、
その感覚がいいなと思うんです。

 
年末って、
やることが多くて気持ちが散る。

 
現場でも片付けでも、
「早く終わらせたい」が先に立つ。

 
でも冬至は、
急かしてこない。

 
ただ、
静かに「ここからまた伸びるよ」と言う。

 
リフォームも少し似ていて、
一気に全部を変えるより、
節目をつくるほうが進む時があります。

 
たとえば打合せで、
お客さんが言葉に詰まる瞬間がある。

 
その時にこちらが急ぐと、
本当の困りごとが隠れてしまう。

 
だから僕は、
その沈黙の呼吸を待つようにしています。

 
正直、
僕は「急いで」って空気が苦手です。

 
自分の心まで雑になるのが、
いちばん怖い。

 
……柚子の香りは、
そこをそっと戻してくれる。

 
今夜は柚子湯にして、
一年の残りを数えるより、
今日をひとつ締めようと思います。

 
新年は一月一日でも、
僕の中では、
冬至から始まってもいい気がして。

 
明日は少しだけ、
丁寧に歩けそうです。

 
(柚子を浮かべすぎて、
湯船が渋滞しないようにだけ気をつけます。)

 

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