女性はなぜ!?紙袋を集めるのか問題!

今日は現場で、
また紙袋タワーに出会った。

大きい袋の中に中くらい、
その奥にさらに小さい袋。
ここまでくると、もう一つの仕組みとして
完成しているように見えてくる。

「いつか使うかもしれないから」
ほとんどの方が、
この言葉を少し照れたように口にされる。

ただ、これは今日だけの本音だけれど、
その いつか は、たぶんそんなに来ないんですよね。

とはいえ、
実際に女性は「贈り物」や「おすそ分け」で
紙袋をよく使っています。
必要以上に抱えているだけで、
出番が多いのは確かなんだと思う。

そう思いながらも、
こんなにはいらないかも…と
心の中で静かにつぶやくこともある。
もちろん声に出すことはない。

実際のところ、
紙袋が本当に役に立つ場面って
どれくらいあるんだろう。

けれど、
「使わないなら捨てましょう」
と一言で片付けられるほど、
単純な話でもない。

―――

長くリフォームに関わっていると、
片付けの瞬間にだけ見える迷いがある。
紙袋を手にしたときの、
あの“ほんの一秒の止まり方”。
あれは物への執着ではなく、
「残しておきたい気持ち」の名残なんだと思う。

だから僕は、
「いつか使う」はほどほどに、
“本当に残したい物”を選べたらいいと
心の奥でそっと願っている。

もちろん、
うちの奥さんも例外ではなくて、
マトリョーシカ方式を今日も更新中だ。
理由を聞いても、
はっきりしないまま。
でもその曖昧さが、
どこか微笑ましい。

―――

紙袋をそっと戻しながら、
「その人らしさって、
案外こういう細かなところに表れるな」
と感じた。

明日はもう少しだけ、
誰かの背中をやさしく押せるといい。

 

 

 

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