あなたのキッチン、“使いやすい”と思い込んでませんか？ ―動線・高さ・収納の「思い込みゾーン」を見直す―
「毎日使っているから、きっと使いやすいはず」
そう思っていても、実は“慣れ”が快適さを隠していることがあります。
たとえば、シンクからコンロまでの距離が少し長い。
調理中に振り返るたび、冷蔵庫が遠く感じる。
包丁を使うとき、腰をかがめていませんか？
その小さな違和感を放っておくと、家事のたびに少しずつ疲れがたまっていきます。
この記事では、「思い込みゾーン」に気づく3つの視点を紹介します。
動線・高さ・収納のバランスを見直すことで、
“使いやすいと思っていたキッチン”が“本当に使いやすいキッチン”に変わります。
なぜ「慣れたキッチン」が使いづらく感じるのか
人は、長く使っているほど「これが普通」と感じてしまうものです。
でも、毎日の家事動線を少し客観的に見てみると、
ムダな動きや、身体への負担が隠れていることがあります。
たとえば、
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シンクで野菜を洗ってから、コンロまでの距離が遠い
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コンロのそばに調味料がなく、毎回数歩動く
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ゴミ箱が背面にあり、調理中に何度も振り返る
こうした“無意識の動作”が積み重なることで、
「疲れる」「狭く感じる」「片づかない」というストレスにつながっていくんです。
見直しポイント①：動線
動線を考えるときの基本は、「冷蔵庫 → シンク → コンロ」の順番。
この3つがスムーズにつながっていれば、調理の流れが自然に進みます。
実際の現場では、「シンクとコンロの間が広すぎて、鍋を持ち運ぶのが大変」という声も多く聞きます。
動線を短くすることで、時間も体の負担もぐっと軽くなります。
見直しポイント②：高さ
キッチンの高さは、身長÷2＋5cmが目安。
たった数cmの違いで、使い心地が大きく変わります。
低すぎると腰を痛め、高すぎると肩がこります。
「ラクに感じる高さ」が、あなたにとっての正解です。
👉 詳しくは キッチンの高さ、合っていますか？ もご覧ください。
見直しポイント③：収納
「取り出しやすさ」は、収納量よりも配置で決まります。
よく使うものは**“立ったまま手が届く位置”**にまとめる。
使用頻度が低い調理器具は、あえて吊戸棚の上段や奥にしまう。
この“動きの少なさ”が、日々の使いやすさを大きく左右します。
まとめ｜“慣れ”より“ラク”を選ぶ
リフォームには“正解”がありません。
大切なのは、今の暮らしにフィットしているかどうか。
「毎日の小さな“ラク”が、暮らしを大きく変える。」
その視点でキッチンを見直すと、
これまで気づかなかった“思い込みゾーン”が見えてきます。
“慣れ”を手放し、“ラク”を選ぶことから、
心地よい暮らしが始まります。
